羽ノ浦町の役場や公共施設が集まる中庄地区。そのはずれに町民ホール「コスモホール」がある。そのコスモホールの横の小さな公園で見かけた滑り台。
地域の字は「蔵ノホケ」といい、公園の名前は「蔵ノホケ公園」のようだ。
何の変哲もない開放デッキ台だが、タラップを見て気付いたことがある。
タラップの踏み板の部分にC型鋼が使われているのだ。徳島県でよく見かけるのは、側桁がC型鋼で踏み板は縞板を溶接したタイプだ。ステップがC型鋼になっている台は珍しいように思う。
近隣では古庄駅前の塩ビパイプ台のタラップもこの構造だった。
古庄駅前の台と本滑り台を比較してみると、タラップに高目の手すりがあり、手すりの束柱が垂直に立ち上がっていること、段数が10段であることなど、共通点が多いことがわかる。
同じ鉄工所が施工した製品なのであろうか。
デッキの裏側に大きなX字型の梁があり、一本柱が溶接されているのもこの滑り台の構造的な特徴といっていよいだろう。
一本柱の滑り台は基本的に独立基礎の埋め込みなので、このように溶接されていたのでは基礎工事がやりにくいのではないだろうか。一般的な台ではデッキの中央に穴が開いていて、柱を差し込んで組み立てるようになっているものが多いように思う。
滑降部の構造は妙見児童公園の灯台と同じだ。
他の遊具を見ていこう。
鉄製のシーソー。
鉄棒。
独立した砂場。
滑り台と別に砂場だけが設置されている。
(2004年03月14日訪問)