しおかぜ公園に続いて、すぐ隣のステーションパークへ移動。
このエリアにはしおかぜ公園、狸ひろば、SL記念ひろば、と3つの大きな公園が並んでいる。いずれも国鉄小松島駅の跡地である。このうち狸ひろばとSL記念ひろばを合わせて、ステーションパークと呼ばれている。
狸ひろばはイベント用の広場であり、遊具はSL記念ひろばのほうにある。
狸ひろばには全高6mはあろうかという巨大な狸の銅像がある。小松島を代表する狸である「金長」の像だ。
銅像の前に子どもが集まっている。狸の正面にセンサーがあって、そこで手を叩くと背後の岩山から水が滝となって流れ落ちるというギミックがあるのだ。
センサーが作動すると、こんな感じで滝が現れる。
子どもが動作させる仕掛けとしてはかなり大規模でお金がかかっている。いや、むしろ常時滝を流しておかなくていいようにポンプの電気代を節約しているというのが正しい見方かもしれないが。
続いて、SL記念ひろばのほうへ来てみた。
このあたりにかつて国鉄小松島駅の駅舎やホームがあったらしいが、公園にあるホームは復元で、当時の位置や角度とは違っている。
小松島線は現在のJR中田駅から分岐し、小松島港の乗降客を便を計るための作られた支線だった。営業キロ数は1.9kmしかなく、国鉄時代には最も短い路線だった。
駅名表を見ると「←中田/小松島/小松島港→」となっている。小松島港駅はフェリー乗り場のすぐ横に増設された仮設ホームで、小松島駅ホームから300mほど離れていたが同じ小松島駅の管轄だったという。
小松島港から見て対岸の和歌山港にも鉄道線路が通じていたから、いつかは宇高連絡船のような鉄道路線で本州と結ばれることを夢見た人々も多かったことだろう。
ホームにはC12機関車が置かれている。
小松島線で使われた車両かどうかは不明。
運転席には入ることができない。
その横にはSLをイメージした木造の遊具がある。
客車の横に見えるウッドデッキは下部にスプリングが仕込まれていて、ぐらぐら揺れるようになっている。
SL風遊具の背後には木製のブリッジ。ザイルネットで出来た跨線橋をイメージした遊具だ。
ただし、小松島駅には跨線橋はなかった。
ブリッジ遊具には2つの滑り台が取り付けられている。
いずれも同じタイプ、同じ大きさでステンレス製。
シンプルだが、降りた先が砂場になっており、小さな子どもが滑り台の楽しさを充分に味わえそうな台だ。
(2003年09月15日訪問)