高松に買い物に行った帰り道、趣向を変えて香川県道30号線を通ったら、小さな公園があることに気付いた。
里山の林の中にあるあまりにも小さな公園なので、看板がなかったら通り過ぎていただろう。
公園の入口には用水路が流れていて、横断暗きょで橋がかけられていた。
この用水路だが、ちょっと覗いてみると川底にたくさんの貝が見える。
大きいのはたぶんドブガイ(矢印)で、成人男性の握りこぶしくらいのサイズ。ほかに、シジミ、カワニナも見える。すごく生き物の気配に満ちた用水だ。おそらくこの流域では初夏に蛍が飛ぶだろう。
公園に入ってみると、壮絶な滑り台が目に飛び込んでくる。
「いち、にい、さん、よん、ごっ!!」
滑降部が5本もある! あまりの本数に2度数え直してしまった。これまでに見た滑り台では最大の並列数だ。
階段にいたっては6本である。
公園の法面がすべて滑降部と階段で覆われているのだ。
すごい風景。
滑降部は
この公園と道路をはさんで北側には小学校がある。
おそらく道路はむかしは小さな農道で、学校に塀などないおおらかな時代にはここまでが小学校の校庭だったのだろう。
というのも、写真の左端に二宮金次郎の像があるのだ。
滑降部の数だけ階段があるのも、子どもたちが連続滑り競争をするための体育設備だったのだ。
園内にはほかに、ブランコ、ベンチがあった。
目立たない小さな公園だが、香川県ではこれまであまり見られなかった人研ぎのオリジナル滑り台があるという点で重要な公園である。
(2007年09月23日訪問)