11月最初の土曜日。日中、寺巡りをしたあと夕飯を食べようと松茂町へやってきた。
松茂町にある徳島空港は沖合への延長工事をしていて、それを受け入れた町と沿岸住民へのご褒美(?)なのか、海岸沿いに巨大な県立公園が造られた。月見ヶ丘海浜公園である。公園は人工海岸と10棟の宿泊棟、広大な広場からなる。
到着したのはもう夕刻になっていたが、土曜日だったこともあり、親子連れの利用客がまだ遊具で遊んでいた。
公園の遊具は、全体的に月面をイメージしたもののようだ。
海岸の砂浜を造成したので全体的に砂地で、月面のイメージには合っている。
ロケットタワーがあった。
もう一つメインとなる遊具が、ムーンベース。
これは中に入れるというだけで、あまり遊びようがない。
子どもは入口のパイプの上を滑って遊んでいたけれど。
一応、土管のなかを通過してみた。土管の先はザイルネットの螺旋階段になっていて、基地の屋上に出られるようになっている。
だからといってどれだけ面白いかはよくわからない。
いっそのこと『謎の円盤UFO』のワンダバのシューターを再現すればいいのに、と思ってしまう。
意味あり気な着陸脚はただの飾りで、なんのギミックもない。子どもが遊んで怪我でもしたのだろうか、上に登れないようにしてあった。
ムーンベースの外周には空中回廊が取り巻いている。
ザイルネットのリングトンネルもあるが、どうなんだろう。自分は子どものころリングトンネルがあってもほとんど遊んだことがなく、爽快感のない遊具だと思っていたので、ついつい批判的にみてしまう。
全体的にザイルネットが多用されているのは、大神子広域公園と似たコンセプトだが、大神子公園は滑り台が中心だったのに対して、この公園は滑り台の数が少ないためダイナミックさに欠けると思う。
罠にはまるのが好きなひとはどうぞ。
長い空中回廊も、ただ歩くだけ。
ちなみに、この遊具全景をGoogleMapsの衛星写真で見ると、ホントにムーンベースαみたいに見える。
衛星写真ではすごくイケてるのに、遊具としては退屈なのがおしまれる。
コンセプト無視の、あとからとってつけたような低年齢向けのユニット遊具もあった。
宿泊棟に明かりが点き始めた。
それでもまだ公園では遊んでいる子どもがいた。
ということは子どもには楽しい空間なのかもしれない。
遊具で遊べる臨海公園としては、鳴門のウチノ海総合公園のほうがオススメだ。
(2007年11月03日訪問)