
普慶寺から姫田町から背後の丘陵地帯へ登っていく。目的地は「わんわん寺」こと、光台寺。私はいったん町並み観光の駐車場へもどり、車でこの坂を登っている。
光台寺までは普慶寺から400m程度しか離れていないし、きょうの柳井市街寺町巡りの流れでいえば残り1箇所という場所だ。だが往復800mを車で移動すれば15分くらいの節約になる。いつものことだが、寺町めぐりの最中にどのタイミングで車に戻るかというのは私にとっては重要なポイント、勝負どころなのだ。

とはいえ、のんびりとした観光であれば、普慶寺からは徒歩でいいエリアだろう。

山門は竜宮門。
広島県は竜宮門が多い印象だったが、その傾向は山口県に入っても同じだ。きょうはすでに智光院で竜宮門を見ており、2件目となる。
この山門は下部で手を叩くと、音が反響する。それゆえ別名を「わんわん寺」と呼ばれているそうだ。

境内は幼稚園になっていて、柵があって本堂のほうへは近寄れない。

本堂の横にきれいな園舎があり、境内には遊具が並んでいる。

境内の南のほうにも旧園舎かと思われる建物があった。

境内の西のほうへ行くと鎮守社の妙見社がある。
拝殿は焼失したようで、本殿だけが残っているという珍しい景観。

本殿のほうから拝殿のほうを見たところ。

この妙見社あたりからは柳井市の市街地を見渡せる。
小説家、国木田独歩は幼少時代に柳井市に住んだことがあり、この妙見社への道をよく散歩したという。

独歩の短辺『少年の悲哀』はこの散歩道で見かけた女性と柳井がモデルだといわれている。

寺の向かい側には小さな運動公園があり、そこに三叉型の滑り台があった。
2レーンの材質、形状は同一で、ステンレス製。

これまでに見たどの三叉型も違う。タラップの手すりが膨らんだ形でデッキに連結されている点、滑降部のハンドルに束柱がある点が特徴か。
さすがに他県に来ると、滑り台もこれまで徳島で見てきたものと違った個性があるな。
(2003年09月03日訪問)