普賢寺を発って次の目的地に向かおうとしたとき、門前の小路がちょっと古そうだったので引き込まれてしまった。この道はいまは室積半島の中央を通る小路だが、かつての目抜き通りで「海商通り」と呼ばれているという。
その場の思いつきで旧道に入り込むのは私の旅では茶飯事なので、そのつど記事にすることではないのだが、今回は特例的に車窓からの滑り台写真を1枚だけ紹介したい。いま記事を書きながら、撮影した写真すべてを再確認し撮影場所を特定しているのだが、その過程でこの滑り台がすでに失われていることを知ったからである。せっかくなので記録として残しておこうと思う。
この滑り台は、海商通りにある早長八幡宮という神社の駐車場の隅にあった。残念ながら写真はこの1枚だけ。
ぱっと見で、つい先ほどの普賢堂の滑り台とよく似ていることはわかる。特徴的なのはデッキ部分にある鉄筋の逆三角形のデザインだ。同じメーカーの台であろう。
だが普賢堂の台は手すりからアーチへつながっていたのに対して、こちらはデッキの柱がアーチになっているというやや平凡な造り。こうして見ると、普賢堂の台は意欲作だったのだ。
(2003年09月03日訪問)