興昌寺

里山の中腹にある小さな二重門の寺。

(山口県阿武町宇田)

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次の目的地、萩市を目指して海岸線を走る。

途中、阿武町というところでひとつ寺を見ていくことにした。事前の調べで堂宇の数が多そうだった寺、興昌寺である。

狭い参道を登りきったところに駐車場があり、寺の裏側から境内に入れるのだが、写真の順番を入れ替えて参道側から順に紹介していこう。

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山門は、さっき西堂寺で見たのと同様の「一間一戸二重門裳階付き」の仁王門。

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やっぱり地域の特性というのがあるのだろう。

年代は江戸後期くらいか。

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山門の前には六地蔵と、、、

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宝篋印塔がある。

笠のヒレの華美なところからやはり江戸後期かと思う。二重門と同じ時代のものなのだろう。

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この二重門の一階は補修されている。

なぜか仁王は門の内側を向くように置かれていた。

このような置き方の寺もたまには見かけるが、この門に関しては、本来は外に向いていたものを風雪を避けるために内側に移したのではないかと思う。

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阿形と吽形。

縦の写真なので2枚を合成した。

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山門を入って正面は本堂。

本堂の左側には位牌堂。右側には庫裏。

庫裏のさらに右側には書院のような別の建物がある。

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庫裏は玄関と一体化している。

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山門の左側には鎮守社の天満宮。

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その横には観音堂。

年代はやはり推定で江戸後期。

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観音堂は正面半間が吹き放ちになっている。あまり見かけない不思議な造りだ。

事前の調べでは堂が多いという予想だったが、特に多いというほどでもなかった。でも境内はきれいに整えられていて気持ちのよい寺だった。

(2004年05月02日訪問)

今こそ行きたい日本の神社200選 (TJMOOK)

ムック – 2022/7/26
島田 裕巳 (監修)
本誌は22社、神宮、大社といった社格の観点に加え、地域ごとの特徴的な信仰なども鑑み、訪れるべき神社200社を厳選。その神社ならではの宝物や建築物といった見所を紹介するほか、祭神の歴史や由緒を写真とともに解説します。

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