川棚温泉のいちばん奥にある寺、妙青寺。ここにも雪舟築庭の庭園があるというので来てみた。
短い石段を登ると四脚門がある。
四脚門の前には、狗留孫山八十八ヶ所霊場の1番札所がある。
山門を入ってまっすぐ進むと正面は玄関になっている。
本堂は山門の正面より左にオフセットしている。
本堂は間口9間で大きな建物だ。扁額には「大悲宝殿」という扁額が掲げられている。
その左側には渡り廊下で接続した位牌堂(写真撮り忘れ)がある。
玄関の右側には庫裏っぽい建物。
この建物を裏側から見ると、庫裏ではなく書院か客殿のような機能の建物であることがわかる。
庫裏は写真で左端に写っているのがそうだろう。
本堂の裏側には、池泉回遊式庭園がある。
池の中には弁天堂。
この庭園は雪舟の作といわれている。
山口の旅でいくつか雪舟系庭園を見てきた中では、あまりそれらしくない築庭だ。岩を景色の中で活かし切っていないような印象を受ける。
この庭園の池は「心」の字の形をしているという。
裏山から心の字池を見おろす。実際に「心」の字形になっているかどうかはよくわからなかった。
裏山には鎮守社の竜福稲荷がある。
周囲にはいたるところイノシシがほじくり返した跡がある。
ほかに境内の角に納屋、東司と袴腰鐘楼がある。
雨はますます強くなり、嵐のようになってきた。ちょっとでも油断するとカメラのレンズに水滴がつく状況だ。
昼食も食べていないので、雨宿りもかねて川棚名物の瓦そばを食べてひと休みすることにした。私の旅では日中は時間を惜しんで移動しながらコンビニのおにぎりなどで済ますことが多く、明るい時間に料理屋に入ることはめずらしい。
(2004年05月03日訪問)