鎮守八幡宮の神楽殿の横に狭い通路がある。
この通路を進んでいくと大連神社という神社の境内へと続いている。
大連神社の境内図。
大連神社の「大連」とはは中国遼寧省の大连市のことで、日露戦争によって日本がロシアから獲得した都市。その地に国威発揚を目的として明治天皇を祀った神社を建立したものが大連神社の始まりである。太平洋戦争の終結後、昭和22年にこの地に遷座したものという。
境内は赤間神宮などがある場所よりもさらに高い場所にあるため、石段を登らなければならない。
参道の入り口には稲荷神社の鳥居がある。
棟門の神門があった。
なぜか地蔵堂。
水盤舎と威徳殿。
威徳殿は大連から持ち帰ったものが収蔵されているという。
拝殿。大きな唐破風が付いた入母屋造りの建物。
本殿は千木堅魚木を載せた切妻平入りの建物。
三間社流れ造りと言えないこともないけれど、どちらかというと屋根に照りがあり斗栱がある神明造という感じだ。もとは個人の家の鎮守だったのを移築したというようなことが書かれていた。
本殿の右側には末社が2つ。
本殿の左側には祖霊社という末社。こちらは神明造り。
拝殿の前はコンクリにより広場が造成されていて、眺望がある。
他に境内には紅石稲荷神社という神社がある。京都伏見稲荷の末社だという。
参道が大連神社と共通なのでひと括りで紹介するが、本来は別神社かも知れない。
紅石稲荷の前には短い鳥居のトンネルがある。
紅石神社の参道は町まで降りることはできず、大連神社の参道の途中に出てくる。
もしかすると紅石稲荷神社がこの場所のメインであって、大連神社が戦後引っ越してきて、稲荷神社は脇に寄せられたのかもしれない。
(2004年05月04日訪問)