コッベン町と時計塔

背が高すぎて文字盤が読みにくい時計塔。

(ミャンマーカレン州コーカレイ)

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コッベン町はカレン州のジャイン川左岸では一番大きな町だ。

ジャイン川の河口はモーラミャインで、左岸を上流に向かって見ていくとタラナタンマサがあり、3つ目の河港町になる。いまでこそ四輪車で気軽にジャイン川の左岸をたどれるが、おそらく船でしか行けなかった時代が長かったのではないかと思う。

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町の中心部の交差点に立派な時計塔がある。塔は僧院の敷地に建てられているが、これはおそらく道路用地の規制でこの場所にしか建てられなかったからではないかと思う。

塔の高さは推定30m。時計が高い位置にあるため、文字盤が見にくい。でも時計塔を建てるということ自体が、"いっぱしの町"の証しのような意味もあるから、田舎町としては誇っていい。

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時計塔の前には消防署がある。

時計塔の前の交差点は町の中心ではあるけれど、消防署、郵便局などがある行政的な中心地で、市場は少し離れたところにある。

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もちろんメインストリートでもあるので商店街にはなっている。

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この交差点から少し東のほうへ行ってみる。町の中を流れるジャイン川の支流に屋根付橋がないか確認するためだ。

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まだ閑散とした町の東部。でもこの道も遠からず、商店が並ぶようになるだろう。

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十字路の中心に標柱が建っていた。

これまでこうした標柱はT字路、Y字路のいわゆる三本辻に建っているのは何度か紹介しているが、十字路にあるものは初めて見た。

交通に不便じゃないのかな。

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お寺のタコンタイに似ている。てっぺんにはモン族のシンボルであるヒンダー。

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想像だけど、町が発展する過程で撤去されるのではないかと思うので、色々な角度から写真を撮っておこう。

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コッベンの町並みはだいたいがこんな風景だ。

道ばたでトウガラシを干している家が多かった。このあたりの特産品なのか。

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衛星写真から屋根付橋の可能性がある橋へ来てみたが、里門が付属しているだけで橋そのものには屋根は掛かっていなかった。

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橋の中央が高くしてあるのは、増水時に船が通るためだろう。

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いまは暑季で水が少ないが、この支流が実質的にこの町の河港になっているのだ。

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橋を2つほど見てみたが、いずれも普通の抜水橋だった。

(2019年03月27日訪問)