小豆島は東京23区よりも狭い小さな島だが、島の中央にそびえる山脈は島とは思えないダイナミックな山容を誇る。
島の交通は大ざっぱにいえば海岸線に沿って島を一周する道路と、中央部の山脈の標高の高い部分を通る周遊道路(小豆島スカイライン・ブルーライン)の2つである。いまからその周遊道路に上がっていく。
山の中腹、ロープウェイの山麓駅入口の少し手前に「目洗不動」という看板があったので入ってみた。
乗用車なら入れるような細い山道を進むと、3台くらい置けそうな駐車場がある。
そこからは徒歩。
どうやら到着したようだ。建物はなく、ただ石仏があるだけだ。
案内板。
「目玉の形をした御本尊に一点の邪念も持たず一心に祈願し、お参りしてください」
とある。
目玉の形? 鬼太郎のお父さんみたいな不動様でもいるのか?
何のことかと思ってよく見ると岩に目玉が張り付いたようなものがある。これが本尊なのだ。
「岩の穴より清水が湧き出し」と書かれているが、確かに窪みに水が溜まっていた。水を酌んだバケツがあるので、信者が水が絶えないように汲み入れているのだろう。
眼病の人がこれで目を洗って祈願するといいというが、衛生的にどうなの?
境内に建物らしいものはこの東司だけである。
(2006年10月07日訪問)