さていよいよ小豆島へ来た本来の目的、洞窟寺院へと向かう。最初のお寺は小豆島霊場18番札所の石門洞である。場所は、
途中からは寒霞渓の奇岩がちらほら見えてくる。
途中で、「一般車進入禁止」という看板があるので、まぁ、その前が駐車場なのかな・・・。
ここに駐車すると境内までは徒歩で400mくらいある。
その先の道路もコンクリ舗装されているので、たぶん寺の関係者は境内の入口まで車で行くのであろう。
実際、境内の付近に3台くらいの駐車スペースがあり、タクシーは境内まで客を乗せてきていた。
入口付近には茅葺きの鐘堂がある。
境内に入るとまず眼が釘付けになるのが朱塗りの投込堂。
奇岩の中に埋め込まれた堂は、RC造とはいえ強烈な異彩を放ち、ワクワクが止まらなくなる。
境内からは周囲に奇岩が見える。まさにお寺を造るには最高の立地。
とにかくまず投込堂へ行ってみよう。
石段の登り口には倉庫のように使われている建物がある。
寺務所としておこうかな。
石段を登ると事務所の屋根の上に出る。ここは十三仏霊場になっている。
そこから上を振り仰ぐと、、、
きゃ~~~~っ、ステキっ!
昭和のオトメがロックスターのライブで失神してしまう気持ちがいまならわかる。
石段の上に回廊みたいな屋根があるのもたまらない。こういう景勝地だと新たに建造物を造ったり、それがまたRC造だったりすると批判的な意見も出そうだが、そうじゃない、これでいいのよ。とにかく神仏の威光を表現するのに寺の造営をためらう必要はないのだ。
奥には磨崖仏があり、その上にも怪しいくぼみ。あそこにも入れるのかな?
磨崖仏は不動明王だった。
登れるようなルートはなさそう。
堂内へと入る石段は、手すりの代わりに鎖が張ってある。行場という雰囲気が出ていてナイスな判断。
階段は途中で折れて、すぐに堂内へと入っていく。このお堂が造られている洞窟はあまり奥行きはないのだ。
内部には須弥壇があった。
弘法大師がここでお籠りをしたという伝説がある。
建物の右側は岩の壁になっている。
外から見ると、この奥にも小さな洞窟のようなものが見えるがそこへ行く方法はなさそう。
建物内は狭く、支洞などを探す余地もない。
ほかに境内の奥には庫裏のようなものがある。
その奥にも回廊は続いていて、建物がいくつも見えるのだが、「行場なので立入禁止」みたいなことが書かれていたので入るのはやめておいた。
続いて、この寺「石門洞」の名前の由来でもある、石門を見に行こう。
境内から左のほうへ石段を登って行く。
すると岩山が崩落して、橋のように残った地形が見えてくる。これが石門だ。
登山路が作られているので、石門を潜ることもできる。
ただ、石門を潜ってみても荒れ地があるだけで、これといって堂宇などはなかった。
景観もあんまりかな。やっぱり下から見上げるアングルのほうが栄えるな。
最初のお寺からいきなりえらくハイレベルな洞窟寺院に出くわしてしまった。
でも小豆島の洞窟寺院の真骨頂まだこんなものではないのだ。
(2006年10月07日訪問)