釈迦堂

札所36番。本堂は室町の建築で国重文。

(香川県小豆島町池田)

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佛谷山からの下山道で見晴らしのよい場所があった。池田の市街地が見渡せる。

山ぎわに次に向かう予定の寺が見えていた。

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小豆島八十八ヶ所霊場第36番釈迦堂と、第37番明王寺だ。

この2つの札所は同じ敷地にあるが、なぜか36番と37番の2つに分かれている。釈迦堂は明王寺の伽藍の一部のようにしか見えないのだけれど。

納経は明王寺で両方行なえる。

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まず先に釈迦堂へお参りすることにした。

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本堂は室町時代末期の建物で国重文。

正面3間、奥行き4間の寄棟造の建物。内部は4間のうち手前1間が外陣になる密教様式の配置だという。

「うん、さすが室町の建物は渋いねッ」って言いたいところなんだけど、外から見える部分に創建当初の部材は1ヶ所も使われていないんじゃないか。瓦から柱から基礎まで新しい部材で構成されていて、行ってもせいぜい戦前くらいの建物にしか見えない。

内部は見られなかったので、内部には古い材木が残っているのかも知れないけれど。とりあえず、国重文と言われても感慨のようなものもなく「はぁ、国重文ですかぁ」という感じ。時代考証に合わせた改修工事がされる前もいまと同じような姿だったんですかね・・・。

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本堂の前には水盤舎と鐘堂がある。

(2006年10月09日訪問)