桑村の小さな神社

県道に面したコンパクトな神社。

(徳島県吉野川市川島町桑村)

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川島町と美郷村をつなぐ県道43号線。

町内から美郷村へ向かって急坂を上がっていく途中、道路の左側にお堂のようなものがある。けっこう目立つ建物だ。よく見ると背後に本殿がある。神社なのだ。

普段は閉まっている戸が開いている。きょうは元日だから町内の集まりでもあったのだろう。

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神社強化期間なので、一応寄って行くか。

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建物は切妻平入りの拝殿と、その背後に流造りの本殿があった。

拝殿はとても薄い建物で、たぶん奥行きは1.8mしかない。たぶん畳4枚の面積(2坪)の拝殿なのだ。

拝殿+本殿の構成の神社としてはこれよりコンパクトな拝殿ってあるんだろうか。

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中を覗かせてもらうと、凸型拝殿の幣殿部分は観音開きの戸になっていて、そこを閉じると小さな集会スペースとして使えるような設計になっていた。

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本殿は小さいながら、ケヤキ造りで細かい仕事がされている。

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本殿の右側には五角地神塔があった。

徳島では、寛永年間に藩主、蜂須賀治昭によって建立が進められたといわれている。吉野川流域のほとんどの神社にあるのではないかというくらい、多く見ることができる。

五角柱で、正面の天照大神(あまてらすおおみおかみ)から右回りに、大己貴命(おおなむちのみこと)少彦名命(すくなひこなのみこと)植安姫尊(はにやすひめのみこと)倉稲魂命(うかのみたまのみこと)の5柱を刻むものだとされている。

(2003年01月01日訪問)

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