草香八幡神社

舞台が密着した珍しい社殿配置。

(兵庫県淡路市草香)

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智禅寺の参道に鳥居があるのは、ここが草香八幡神社の参道も兼ねているからだ。

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いや、むしろ八幡神社こそ伽藍の中心であって、智禅寺が神社付属の別当寺だったのだろう。

神社の社殿はまるでお寺のような風情。淡路島にはこんな感じの神社が多いような気がする。

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神社の名前は草香(くさか)八幡宮といって、京都の石清水八幡を勧進した神社なのだという。

智禅寺からは西隣であり、境内の一部は混じり合っている。

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鳥居を潜ると左側に水盤舎。

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境内の正面には舞台風の拝殿になっている。

当サイトでは本殿の軸線にある舞台を南宮型舞殿と呼んでいるが、この物件は舞殿として独立しておらず、拝殿→幣殿→本殿という並びにおける拝殿の位置づけだ。「舞殿が幣殿と密着した」と見るよりも、「拝殿が四方吹き放ちになった」と見たほうがよさそう。

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寄棟平入りの拝殿は、当サイトでは初めてである。

シャチホコも載っていて、全体的にはどう見ても仏教建築だ。

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周囲は濡れ縁になっていて、背後にも石段がある。

四方吹き放ちとはいえ、低い壁があるので、神楽殿としてはこれが観賞の邪魔となるので、舞殿としての機能はないと思う。

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舞殿風の建物の背後には、幣殿、本殿と続いている。

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本殿は山の斜面の一段高いレベルにある。

本殿の右側には末社のアパート。

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その右側に神輿庫。さらに右側には通夜堂ではないかと思われる建物がある。その右側にはトイレ。

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本殿の左側には何か建物が接合している。神饌所ではないかという感じでもあるがはっきりしない。

そのさらに左側には玄関付きの社務所。

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神社の案内板。

(2004年12月30日訪問)