四国霊場第10番切幡寺門前から遍路道を逆に走り、第9番法輪寺方面へ。そこから先も遍路道を辿ると、家から離れていってしまうので遍路道に別れを告げて、吉野町の方向へ進む。
吉野川北岸の扇状地地帯は徳島平野とも呼ばれる広大な田園地帯で、その中をゆるゆると進む古い道が縦横に残っている。それらを組み合わせて西條大橋か高瀬橋を目指すというのが、キタジから帰宅するときのお決まりのパターンだなのだ。
さて、そんな古道のひとつを法輪寺から東に道なりに行ったところに不思議な場所がある。
それは
その道を通ったら、お旅所のような物体があったので車窓から写真を撮った。
神輿台のような石積みの上に、五角地神塔が載っている。似たようなものは以前に国実八幡神社で紹介している。
でもよくよく見ると、この物件は基壇までが五角形になっているではないか!
つまり、お旅所の神輿台の上にたまたま地神塔を載せたのではなく、最初から地神塔として建てられたものなのだ。だとすると国実八幡神社の物件も、神輿台の流用ではなく、地神塔のあるべき姿なのだろう。
椙尾神社参道は東西に約600mつづいていて、東端に一の鳥居がある。
その一の鳥居の前にお旅所がある。
これはまごう事なき完璧なお旅所だ。
(2008年04月20日訪問)