牟岐港の西側、ほんの少しだけ土地が高台になっているところに満徳寺というお寺がある。
その近くに共楽座という芝居小屋があったという。
場所はおそらく寺の南側の路地を入ったところ。
この茶色の壁の建物がある場所が、共楽座の推定地である。客席は升席で、花道もある芝居小屋だった。せり上げや回り舞台のような地下の設備はなく、また、2階桟敷もなかったそうだ。
上演したのは芝居がメインで、歌舞伎も上演したという。映画を観たという人もいる。
昭和21年の南海地震の津波で芝居小屋は流され、その後、場所を移転して松栄座になったという。
この場所の近くで見かけた倉庫の長屋。
漁具を入れておく倉庫だと思う。
牟岐の市街地では、他に3つの劇場の話を聞いたが、場所がはっきりしなかった。
一つは、牟岐漁港の南側。(推定で吉野神社の前。)
二つ目は、松栄座の付近で、牟岐川に面した場所。
三つ目は、大川橋の東詰めで、ストリップ劇場だった。(大川橋東詰めのあたりは色街だったのではという雰囲気がある。)
(2007年04月22日訪問)