きょうは出羽島を半日観光し、少し疲れも出てきているから、牟岐の街中の寺社を見て回る精神力はすでにない。
でも共楽座跡と思われる場所の横が寺なので、一応お参りしていくことにした。
山門は2間の薬医門。偶数の間数の門は日本では例外的で、たまに薬医門で2間のものを見るけれど、たいていこのように幅が不均等である。
門の木材を見ると、結構年数が経っていそう。潮風が当たる場所なので風化が早いとしても、江戸末期くらいはいきそうだ。
牟岐町は過去何度も津波に見舞われているはずだが、このお寺はわずかに高くなっているので、無事だったのか。
山門をくぐると右側に水盤舎。
山門の横には巨大な黒松がある。
案内板によれば樹齢は340年以上とのこと。
本堂は濡れ縁付き。
この赤く塗られた欄干が、ちょっと竜宮城めいていて、海上から見た牟岐港の風景を賑やかにしている。
本堂の左側には玄関、庫裏。
本堂の右側には無縁塚がある。
櫛型の墓石が多く、一部、駒型、舟型もある。
多くは江戸時代の墓石ではないかと思う。
本堂の右からは港へ下りることができる。
無縁塚の裏側に定礎があった。「満徳寺如来塔 昭和五十四年二月建立」とある。
(2007年04月22日訪問)