東劇場のすぐ近くに、もう1ヶ所映画館があったというので行ってみた。劇場の名前は「三崎館」で、その跡地は現在駐車場になっている。

この駐車場と山ぎわの保育園の建物のところまではかつて造り酒屋だったそうだ。三崎座の経営者がこの敷地を購入し、元の持ち主は町を出て他の場所で事業を始めたという。

客席は椅子で、始めから映画館として建てられたが、町が台風の被害を受けたころからあまり流行らなくなり、テレビが普及したころには閉館した。

少し、あたりをぶらついてみた。

港町特有の狭いドブ板の路地が続く。車はまったく入れない町なので、買い物をして家に荷物を持っていくのにも不便だろうと思う。

家と家の間も最低限の空間しかないので、窓を開けると隣りの家が見えてしまう。

そこで大和張りの板塀を取り付けて、視線を遮るようにしている家があった。こうした造りは比較的最近のものだと思われる。

こんな狭い路地にお店が並んでいる。

かつてここで買い物ができたのだ。

たばこ屋さんかな。

地下室のある家があった。