盆栽村の郵便局の前の通りに、さいたま市盆栽四季の家という施設がある。
用途としてはコミュニティーセンターというか貸会議室的な建物だ。
ただし、単なる公民館のような建築ではなく木造平屋の古民家っぽくなっている。
貸部屋も和室になる。単なる会議だけでなく、茶会も催せる仕様らしい。
門を入ると、なぜか式台玄関。
武家屋敷のたたずまいだ。
しかし武家屋敷にしては門の位置と玄関がオフセットしておらず、ちょっと建てかたがおかしい。
これ建物の詳細についての案内がどこにもないのだけど、たぶん設計者は「廊下や独立した和室を複数持つ古民家を造れ」と言われ、困ってどこかの実在の武家屋敷を参考にしたのではないのか。田園にふさわしい農家だと、四間取りの田の字プランになって、各部屋の独立性が低くなってしまうからだ。
でも公民館建築として式台玄関なんて必要なのか?
土間の天井は和小屋で、工法としてはあくまでも古い在来建築なのだけど、どこか蕎麦屋とか古民家リフォームカフェみたいな感じがいなめない。
大盆栽まつりのときは庭にテントと縁台が出るので、休憩したり、お弁当を食べたりするのに最適だ。
まつり以外の日も無料部分は9~17時は自由に利用できる。駐車場もあるので盆栽町を見学するときの起点にできそう。
きれいなトイレもある。
(2022年05月05日訪問)