
盆栽村の中心部分に植竹稲荷神社がある。境内は広場になっていて緑も多く、かえで通りの憩いの場所だ。
盆栽町は大正時代にまでさかのぼる田園都市だが、田園調布や日吉のように鉄道会社が厳密な都市計画と分譲プランを持って開発したという感じの地割りではない。当時まだ東武野田線はなかったからだ。

厳密な都市計画はなかったとはいえ、この神社前の公園はおそらく盆栽町の中心広場として、自然発生的に成立したのだろう。

きょうは大盆栽まつりで疲れた人たちがひと休みする休憩スポットとして機能している。

神社は小さな塚の上にあり、社殿は本殿のみ。
ほかに水盤舎がある。

本殿は流造り。
本殿は敷地の隅のほうにあるので、ここはもと大地主の屋敷跡で、神社は屋敷神だった可能性もある。

本殿の横には、盆栽村の開拓を推進した清水利太郎を顕彰する碑が建っている。

境内は公園になっているが、遊具はあらかた撤去されたようで雲梯だけが残っている。
メーカーは日都産業。

境内にはほかに電話ボックスがある。
(2022年05月05日訪問)