色黒系で極太のうどんが美味しい。
店構えも洒落ているので、女性客も目立った。
肉汁うどんには不思議なひもかわみたいなものがおまけで入っていた。
さて、市内を廻るといっても一応目的はあって、それは養蚕農家を探すこと。
推測では、狭山丘陵の北側と南側にそれぞれ2軒くらいの養蚕農家が現存しているか、あるいは、養蚕をやめた直後という状況なのではないかと考えている。狭山丘陵北部は以前に探したので、今回は狭山丘陵の南部を確認するのだ。
そのチェックポイントのひとつが、うどん屋のすぐ近くにある桑畑だ。 ➡ 場所
この桑園は2反歩ほどの面積があり、古木で一部枯れてはいるがちゃんと管理されている。もし飼育に使っていれば3~4万頭くらいの蚕が飼育できそう。
ただ、いま7月にこのように葉が繁っているということは「春切り」という剪定方法で、夏蚕~晩秋蚕で使う仕立てかただ。もし養蚕農家が細々とでも残っているとすれば春蚕をやっているはずだから選定方法は「夏切り」になるはずなのだ。と、いうことは管理しているだけで養蚕には使ってなさそう・・・。
続いて、別の場所へ移動。
おいしそうな桑が青々と繁っていた。
こちらも春切りだな。
実はこの桑畑はストリートビューで確認したときには、春蚕に使うような仕立てが一部に見られたので、近くに養蚕農家があるんじゃないかという目論見もあって訪れたのだ。
だが、どうも道から見た限りでは養蚕をやってそうな家は見つからなかった。
養蚕農家候補は桑畑の近くで闇雲に探していたわけではなく、過去の新聞記事や電話帳などを参考にして「この家じゃないか?」という家をピンポイントに確認したのだ。
もし養蚕をやっていれば、道具や蚕室が道から確認できそうなものだが、当りをつけてきた家はすべて春に養蚕をした気配が感じられなかった。
残念だが、武蔵村山の養蚕はもう終わってしまったのかもしれない。
このとき同時に村山大島の織り元も捜していたのだが、その過程で偶然、蚕室と思われる納屋がある家を見かけた。
裏通りに回ってみた。
蚕室は切妻で片側に下屋の縁側のような構造がある。
廊下のある蚕室というのはほとんど見かけないので、貴重な建物だと思う。
(2022年07月13日訪問)