開口部には金属のフックが植えてある。
かつてはフタがあったのかもしれない。
中を覗いていると底は浅い。
底に溜まっている砂は水気はなくカラッとしている。
もしかしたら木灰か?
このときは古墳を見に行く途中だったので、「なんだろな?」と思った程度で立ち去ってしまったのだが、よくよく考えるとこれは藁灰の貯蔵庫ではないのか。
別の畑になるが、焼却用のドラム缶があった。
クリの樹を剪定した枝を処理するのだろう。
当サイトには農林業のジャンルに「灰小屋」という索引があり、いずれ使用するつもりだったががこれまで1ページも記事が書かれていなかった。
灰小屋は主に中国地方にある物件で、肥料としての藁灰を製造/保存する蔵の一種である。私があと数年、四国に暮らしたらおそらく中国地方で灰小屋めぐりをしていたと思う。
なお、これまで書物やネットなどで関東地方で灰小屋を指摘した資料を浅学にして見たことがない。
(2025年10月23日訪問)
