晴天の休日。思い立って熊谷のほうへでも行ってみることにした。児玉町のあたりの県道を通っていたら、道端に塚のようなものが見えた。
富士塚か、古墳か?
とりあえず立ち寄っていくことにするが、隣りに火の見櫓があったのでまずそちらを観賞。
全体的な立ち姿は、躯体の逓減率が低く直線的。やや武骨な感じがする。
細部には違いがあるが、以前に見た小浜の火の見櫓と骨格の作り方は似ている。
中間にデッキのある火の見櫓は大好きなのだけど、この火の見は中間デッキの位置が上に寄っていて、実質的には中間デッキが最上部のような運用になっているようだ。
半鐘を鳴らしたり、ホースを干すのは中間デッキのみで、最上部にはサイレンと電灯の保守で登るだけなのだろう。最上部の電灯は夜になると点灯するのかな。そのうち夜に通ってみたい。
屋根と最上部のデッキは八角形だが、中間デッキは四角形なので、とってつけた感がある。
両方八角形だったらかなり見ごたえがあるだろうに。
中間デッキはもしかしたら後補なのか。
中間デッキまでは1つの踊り場がある。塔の内部にハシゴがあるから登るときの恐怖感はちょっと和らぎそう。
火の見櫓の基礎の左横には甲子塔がある。
ここは三本辻でもともと霊的な場所なのだ。
火の見櫓って三本辻、つまり、T字路やY字路に作られやすいよね。
火の見櫓の右横には町内の神輿庫がある。
近くには消防団の詰め所がある。
本庄市消防団 児玉方面隊 第1分団第3部とある。
もともと、地域の第3分団だったのが、2回の町村合併を経た名前なのだろうか。
道端にある立派な火の見櫓なので、いつまでも残って欲しい。
(2022年10月29日訪問)