
小さな神社が塚の上に建っている。古墳か? 富士塚か? あるいはその両方か?
確認のためお参りしていこう。

塚は高さ3mほど。
石段がついていて、小規模な鳥居のトンネルがある。

神社の名前は萩塚稲荷神社。
社殿は入母屋妻入りの凸型拝殿。山頂は引きが足らず、全体は移せなかった。

鳥居の前には眷族のきつね。
比較的新しそう。まだ奉納されてから10年も経ってないのじゃないかな。

拝殿の正面には戸袋みたいな狭い空間があり、そこに磁器のきつねがたくさん奉納されていた。
こちらは左側。

右側にも同様に奉納されている。
氏子がけっこういるということか。

内部の様子。
凸型で、奥に流造の木祠と石祠が祭られていた。
全体的に稲荷神社として一貫していて、富士塚的な祭祀は感じられなかった。
つまりこれ、富士塚じゃなく、純粋な古墳ということか。

古墳ということなら、石室でもないかと社殿の周囲を確認。

左側には小祠があったが、石室は見あたらず・・・

・・・あとで調べてみたら、この古墳には横穴石室が開口しているとうい情報がありびっくり。
石室の場所はどうやら石鳥居の左の基礎の裏側あたりらしい。
開口してる古墳で、石室見落とすなんて慚愧の極み。
(2022年10月29日訪問)