徳蔵寺と境内を接し、西隣に
参道は徳蔵寺とは別で、約230mくらいの長さがある。
参道は昔の街道などに接続しているのではなく住宅街の中から始まっている。つまり車で道を走っていて、たまたまこの神社の参道前を通るというはあり得ないような場所に参道があるのだ。
戦時中に近くに飛行場が造られたので、その関係で近隣の街区が改変されているのかも知れない。
一の鳥居は白木の両部鳥居。
笠木の上に屋根が載っていて、扁額部分は縋破風向拝になっている。
一の鳥居を過ぎると、参道は墓地の間をぬけてゆく。
二の鳥居は御影石の明神鳥居。
神社の境内は森になっていて、市指定の「ふるさとの森」に指定されている。
面積は徳蔵寺も含めたら1ヘクタールほどあるが、広い森というほどではない。樹種はヒノキを中心として、スギ、シラカシ、コナラ、アカマツなど。看板には、カヤ、イチイガシとあるけれど徳蔵寺の敷地になる。
境内の森は、いわゆる鎮守の深い森というイメージではなく、北関東の市街地の屋敷森の雰囲気だ。
ただ、埼玉南部に見られるような平地林は北関東にはほぼないから、こうした平地の森は貴重ではある。
寺との境界にはベンチやシーソーがあるが、子どもが遊ぶような雰囲気ではない。
境内に入ると、正面に拝殿。
左側に水盤舎。
右側には従軍記念碑がある。
年代は見当たらなかったが、たぶん、昭和後期。
ほかに参道右側にはお札納所がある。
拝殿は入母屋平入り。
拝殿背後は、幣殿を経て、入母屋妻入りの建物に接続しているが、これは本殿ではなくて覆屋だろう。
拝殿の左側には神輿庫と、末社の神明社。
神明社の前には九谷焼の狛犬がいた。
その奥には末社のアパート。
境内の奥へ進むと、裏の通りへ抜けられる。
境内の前には、拾六間自治会館がある。
(2022年10月29日訪問)