集乳所のあった中瀬の南隣りに豊里という地域がある。その豊里公民館に「
上げ舟とは、川や湖ではない場所に、水害に備えて置かれている舟のことである。
この辺りはかつてはたびたび水害に見舞われてきた地域だ。集落の家々を細かく見たら上げ舟があるのではと道々注意していたのだが、それらしきものは見つけられなかった。
聞き込みをすると豊里公民館にあるというので来てみたのだ。だがそれらしきものは見当たらない。受付で尋ねてみると、むかしあったというようなあいまいな情報しか得られなかった。
それにしても渋沢栄一記念館の公民館も大きかったが、ここも屋内体育施設付きの巨大な施設だ。深谷市ってお金あるのかね。
入口の掲示板を見ると、水害時にはこの公民館の場所は最大5.3m浸水すると書かれている。
建物の2階の途中まで水に浸かるという水深だ。
そういう地域だから、上げ舟を探してしまうのだ。
少し場所が変わるのだが、豊里公民館から西へ4kmほど行った横瀬という地域の田んぼのなかに和船が置かれている場所がある。
これ、上げ舟なのだろうか。
帆柱みたいな構造があるのがちょっと引っかかるが。
もしかしたら、島村の渡船の昔に使われていた舟か?
それにしては夏草に絡まれて粗末な扱いになっている。
(2023年01月31日訪問)