きょうは本来、渋沢栄一ゆかりの地を巡る目的だったのだが、いまひとつ消化不良だったので、日が傾きかけた時間になっても、未練がましく深谷市北部をブラブラしている。
妻沼のほうへでも行ってみようかと思って走っていると、道端に「摩利支天」という看板が見えた。この道は何度か通っていて、このお寺にも気付いていたがこれまで素通りだった。きょうはもう目的もないから、お参りしていこう。
境内は本堂と信徒休憩所があるが、なんとも奇妙な、お寺らしからぬ雰囲気の場所だ。どちらかというと神社のような雰囲気。
信徒休憩所はガラス温室みたいになっている。
もう時間外なのか、閉まっていた。
背後の建物は庫裏っぽいが、住職が生活している感じはないので、通いなのだろう。
本堂がまた不思議な感じ。切妻平入りで、神社の拝殿のような建物。
拝殿ということにしておくか。
拝殿前、左側に水盤舎。
拝殿の向拝部分にはイノシシの狛犬がいた。
本尊の摩利支天の眷族がイノシシだからだろう。
向拝部分にはお百度カウンターがあった。
対になるお百度石は駐車場の反対側にある。
拝殿前面はL字型の間取りで、向拝部分がめり込むようになっている。そこに香炉台がある。
内部は凸型になっていて、奥が本殿になっている。
本尊は厨子などに入っていないようだが、見えるような、見えないような・・・。
本殿の背後には四国八十八ヶ所のお砂踏み霊場があった。
まだ新しい。できて数年ではないか。
右回りにお参りしていく。
各霊場は仏像ではなく、モノリスみたいな石碑。
その前に御影石の踏み石があり、その下に実際の霊場から拾ってきた砂が埋め込んであるのだろう。
八十八箇所の配置はコの字型になって、本殿の後ろを巻いている。
霊場の終点は藤棚になっていた。
本殿の裏側には大きなケヤキがあり、その根元には辨財天がいる。
こちらのお堂は、摩利支天という扁額がある。
本尊と同じものが末社になっているという不思議。
内部は木製の小祠が入っていた。
境内にはほかに石庭があり、石仏が置かれている。
境内の入口には東司。
(2023年01月31日訪問)