群馬県の板倉町のほうへ遊びに行こうと、利根川の南岸を走っていたら、車窓から看過できない遊具が見えた。
これがその遊具である。
コンクリの山で、くぼんだ形状の広い滑降部を持ち、背後にはサザエの殻のようなトゲが生えている。
滑り台保存館#333とやや共通点を感じるが、こちらのほうが背が高いようだ。
滑り台保存館#333は内部が空洞のドーム状で、トゲと円窓がちりばめられているが、この物件は内部は詰まっているので、ただトゲが生えているだけだ。
穴のように見えるのは階段の入口。滑り台保存館#333には階段がないので、その点も違っている。
登りかたは、階段、トゲ、クライミング用ホールドの3通りが選べる。
では、階段を登ってみようか、、、
と思ったら、トンネルの中にエロ本が転がっていた!
仕込みじゃないよ? 久しぶりに見たよ、雨に濡れてカピカピになってるエロ本! アナログ時代の証言者として写真を撮っておこう。
きょうびネットでいくらでも過激なエロ動画が閲覧できるから、エロ本を支えているのはインターネットを使えない高齢者だって話も聞く。実際、このエロ本も熟女モノだ。
トンネルは短く、すぐに露天の螺旋階段となるのだけれど、この辺の壁の処理が上手いなあ。
設計は前田環境美術ではないかと思う。
上部デッキも複雑な形状。
登りかたがいろいろあるし、階段のトンネルや壁が隠れる場所にもなるから、プレイバリューが高い。
滑降面に垂れ下がっているチェーンは本来は裏側に垂れ下がるべきものなのだろう。
でもあえて制限せず、滑降面にも下ろせるようにすることで子どもが新たな遊びを発明した結果が、この結ばれたチェーンなのだろう。
滑降面は広く手すりもないが、左右が盛り上がっているからコースアウトする恐れはない。下部も砂場なので思う存分滑れそうだ。
注目すべきは滑り台の先にあるクマのライド。たぶん子供たちは滑り台からボールやビー玉などを転がして、クマに当てるという遊びかたをしたんじゃないかな。
標的のクマ。
もしかしたらパンダかもしれないが。
ヒョウ。
シマウマ。
ライドはどれもリアルだ。きれいに色を塗ってあげてほしい。
広場にはほかに鉄棒とブランコががあった。
残念ながらこの滑り台は2021年までに撤去されてしまった。3匹のライドはまだ残っている。
(2012年12月28日訪問)