小江戸座

スパとホテルに併設された芝居小屋。

(埼玉県川越市新富町)

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川越に来るのは久しぶりだ。

大学の4年間を私はこの町で過ごし、ずいぶん馴染んだ土地だった。東京に就職してこの町を離れてから、1度、民話サークルの合宿の引率で訪れたきり、その後ウン十年足を踏み入れたことがなかった。

それでもこの町はあまり変わっていない。あの頃いつも同じメニューばかり注文して、店主に呆れられていた中華料理屋も(代替わりしたかもしれないが)そのままの姿で残っていた。

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この日は、街なかで染織関係のイベントがあってその展示を見に来たのだが、その写真はない。

代わりに新富町通り商店街にある大衆演劇の芝居小屋を紹介しておこう。

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それがこれ、ホテル三光・湯遊ランド併設の「小江戸座」である。

大衆演劇とは、昔ながらの人情物と歌謡ショーを2,000円前後の安価な金額で楽しめる娯楽だ。

私はこれまで四国などで3回ほど大衆演劇を観たことがあり、わりと好きなのだが、でもまだこの道のとば口にさえ立っておらず、正直よくわかっていないジャンルである。

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きょうも、単に劇場の前を通って写真を撮っただけ。

ちゃんと観劇して写真を撮ろう、などと思っているといつの間にか無くなってしまうかもしれないので、少なくとも外観の写真だけでも撮っておくのだ。

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建物はビルになっていて、2階が温泉、3階が劇場、5階以上がホテルになっているようだ。

ホームページによれば劇場は300人入れるということなので、そこそこ大きい。

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実情はわからないけれど、便利な場所できれいな小屋なのでお客も入っているのではないかと思う。

すぐすぐ無くなるってことはなさそう。

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5年後、ふたたびこの商店街を歩く機会があった。

芝居小屋はまだ健在だった。

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ファサードの構造が少し変更になったみたいだ。

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芝居小屋の扁額が掲げられ、分かりやすくなった。

いつかここで芝居と温泉を楽しんでみたいものだ。

(2012年11月18日訪問)

福岡の祭り (アクロス福岡文化誌 4)

単行本 – 2010/3/1
アクロス福岡文化誌編纂委員会 (編集)

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