妻沼を目指して移動中。利根川の支流、小山川の合流部あたりに魚雷を安置した神社だかお寺だかがあるという記憶があり、立ち寄っていくことにした。
なんとなく場所的にここかなという鎮守の森が見えたので近寄ってみたが間違っていた。
とはいえわざわざ向かったのだからお参りしていこう。
境内は石垣で少し高くなっている。支流が合流する股の部分は利根川の堤防や排水機場ができる前は頻繁に川が氾濫していた場所だったのだろう。
境内には大きなクスノキ。
社殿は神門付きで古くても大正か戦前くらいの感じ。
案内板によれば、この神社は昭和初期に勧進され、平成23年(2011)に石垣などを補修したというようなことが書かれていたが正確な歴史ははっきりせず。
境内に入るとすぐ右側に井戸がある。
その横には水のない水盤舎。
その横にはお焚きあげ場。
境内に入ってすぐ左側には社務所。
その横には神輿庫。
神輿庫の内部。
社殿の全景。神門があり、拝殿/本殿は瑞垣で囲まれている。
この神社の境内自体が自然堤防の縁みたなところで周囲の田んぼより高くなっているが、社殿はさらに石垣でかさ上げされた上に建っている。この石垣まで水が乗るようだと、周囲の人家も床下浸水くらいにはなりそう。
狛犬は溶岩の上に載っている。
北関東の利根川に近い神社にはこうした溶岩石をよく見る。北関東から東京へ物資を運んだ舟運の戻りの脚荷(バラスト)を兼ねて取引された石なのではと勝手に思っている。
右側の狛犬の下部には胎内くぐりのような穴がある。
社殿は、中門、拝殿、本殿と3段になっていて、中門の左右には短い回廊のような小屋が併設されている。
切妻平入りの拝殿。
拝殿のすぐ後方に神明造の本殿があるのだが、ここまでくると全体として八幡造りと言ってしまっていいのでは?
拝殿の左側には「賢所皇霊遥拝所」というものがある。
皇居の「
本殿の右側には石祠の末社群。
小さな御嶽塚もあった。
(2021年11月19日訪問)