きょうは稚蚕飼育所の予備調査で、まだ稼働していることを確認でき、とりあえず目的は達したので陽が高い時間に撤収することにした。
児玉から群馬県西方面へ戻る場合は、国道254号線か国道462号線が定番だろうが、それでは発見がないのであえて村の中を縫うような市道を通る。
すると途中でイイ感じのY字路があった。
そして、、、当サイトの読者ならわかるよね?
集乳所である。
道路側に牛乳缶を集荷トラックの荷台に積み込むためのプラットホームがある典型的な構造なので、間違いようがない。
戸板や窓はすべて破壊されていて、えらく風通しがよくなっている。
左側には機械室か倉庫の下屋があるが、屋根が落てしまっている。
内部の様子。
内部の右側に何かの基礎がある。牛乳缶を浸け置いて冷却するための水槽が設置されていたのではないか。
そのような集乳方法をドロップクーラー方式という。
左側の奥にはポンプ式の井戸があった。
当初はこの井戸水を水槽に汲み上げて、天然の水温で冷やし、その後、電気式のクーラーが追加されたかもしれない。そうした機械や金物はリサイクル業者が引き取ったのか。
背面。
この小さな窓はクーラーの機械の排気用の窓ではないか。
少なくとも2019年ごろにはこの集乳所は撤去され、周囲の雑木も抜かれて現在は更地になっている。
(2011年04月01日訪問)