若宮
この橋の特徴はJR豊後本線の鉄橋と並列していることだ。
アーチもとても大きく、橋脚の高さは20mくらいはあるのではないか。とても力強い感じの堂々としたアーチ橋だ。
案内板によれば、国登録有形文化財に指定されている。国登録という名前、国重文と誤認させてありがたがらせようという意図がある制度だけれど、実態としては市町村指定の文化財よりは格下と思っていい。それでも、これまでに見た石橋は文化財になっていないものばかりだったから、この橋は大分県民から見ても立派なものということなのだろう。
案内板には2連アーチと書かれているが、実はこの橋はL字型になっていて、谷を渡った先でさらに鉄道を渡るような造りになっている。
したがってアーチは3つあると言ってもいいと思う。
用水路が完成した明治43年当初は鉄管によるサイフォンだったが2年後に決壊、その後仮設の木造橋時代を経て、大正4年に石造橋を作るも翌年に決壊、現在のものは大正6年にできたという。
高さもあり難工事だったのだろうか。
アーチのてっぺんの一番薄いところは石2つ分の厚みしかない。
文化財の看板。
橋の名前は架けられている、笹無田川からきている。
「無田」は九州に多い地名で、湿田のある土地という意味だといわれている。
(2012年03月23日訪問)