原尻の滝

上部に沈下橋があり、落ち口に立てる。

(大分県豊後大野市緒方町原尻)

緒方町の最大の観光スポット、原尻の滝。

訪れたのは昨年の九州旅行に続いて2度目。前回は訪れた時間が夕方で写真がきれいに撮れなかったので記事に書かなかった。

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川幅が広い場所にある滝で、「日本のナイアガラ」と呼ばれる滝の中では、一番ナイアガラっぽい滝だと思う。幅は120mもある。

私がいままでに見た滝の中では特に印象に強く残っている滝だ。

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特徴的なのは滝のすぐ上に沈下橋があり、車両でも通行できること。

観光用の遊歩道ではなく、対岸の字の住人も利用する生活道路なのだ。

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川の中には鳥居が建っている。

右岸の原尻集落の神社の一の鳥居だ。

河原ではなく河道にある。増水時に流木などがぶち当たって壊れないのだろうか。

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ここは沈下橋ファンにとってもかなり面白い場所といえよう。

景勝地によくこんな橋を造ったな。いまだったら反対する人もいて造れないだろうな。

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地質は火砕流が固まった溶結凝灰岩で、柱状節理っぽい構造になっている。

この滝のすごいところは、沈下橋から河道に降りて、落ち口まで自由に入れることだ。

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同じ、日本のナイアガラと言われる群馬県の吹き割れの滝なんか、ロープが張ってあって落ち口に近寄れないから、肝心の滝がぜんぜん見えなくてガッカリなのだが、ここは極端に言えば滝から飛び込むのも自由。

高さは20mほどで滝壺から先の流れも緩やかだから、万が一転落しても、助かる可能性はある。

落ち口の岩の突端に立って、滝を撮影してみた。

岩は乾いているから水垢で滑るということもなく、岩盤はしっかりしているからそれほど怖くない。

時々事故も起きているようだが、このまま自由に立ち入れるようにしておいてほしい。

(2012年03月25日訪問)

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