石風呂巡りも終わり、これから今夜の宿泊地である臼杵市へ向かう。
でもその前に、緒方町随一の観光地、原尻の滝へ立ち寄っていくことにした。
アーチは5連で長瀬橋よりは1スパン少ないが、橋の欄干が高く、透けているのがいかにも石橋らしい。橋としての美しさでは原尻橋の方が上だろう。長瀬橋は欄干の桁間が石で満たされて壁のようになっているのだ。
これだけの石橋が、文化財無指定っていうのが恐ろしい。
橋は現在も四輪車が通行できる。
もっとも幅員は狭いので橋上での離合は不可能。
欄干の柱には寄付をした人の名前が残っている。「金拾円」などと彫られているので、意外に寄付額が少ない。現代の金額で言うとたぶん3万円程度。
橋の建設にはまったく足らないから、この欄干の石材分ではないか。
(2012年03月25日訪問)