渋谷でのお仕事、2日目。夕方から来いと言われているが、朝から午後までどこにいたらいいのか。車もあるし・・・。
何かあったときにすぐに渋谷に戻れるように、あまり遠くないところで時間をつぶさなければならない。そこでやってきたのが二子玉川園。渋谷から国道246号線で1本、30分程度の場所だ。広い公園もショッピングモールもある、東京郊外のオアシス。あまりお金もつかわず時間をつぶすにはちょうどいいだろう。
といういうわけで、やってきました
二子玉といえば、絶対に外せないのがここ、玉川大師。
本堂の床下が戒壇巡りになっているお寺だ。
残念ながら本堂の内部や肝心の戒壇は撮影禁止なんで紹介できるところはほとんどない。(昔はそのへんうやむやで撮影できたころもある。)
だだ言えることは、ここの戒壇巡りは私の知る限り日本最高の出来ということ。ここを抜きに日本の地下霊場は語れない。
東京のお寺で1ヶ所だけ外国人を連れて行くとしたら、浅草寺じゃなくここなんじゃないかとすら思える超々々々オススメの寺院。ただし外見は地味。
あなたがもしまだこのお寺に行ったことがななら、幸せなことだ。ここをこれから初めて体験できるのだから。
本堂はこじんまりとしているが、地下が西国三十三観音、四国八十八箇所のミニ霊場になっている。
内部はかなり暗く、しかも複雑な動線になっているので方向感覚はなくなり、胎内くぐり的な生まれ変わに似た体験もできるというすばらしい地下霊場なのだ。
この基壇部分が地下霊場になっているのだが、「えっ? こんなんでよかったら日本中のお寺で設置可能なのでは?」と思えてしまう。そこがまた、いいなと思わせるポイントだ。
この寺の地下霊場のすごいところは、地下霊場の何たるかをよく研究して作られているところ。往路で穴から見えた謎の場所が帰路で通る祭壇になっているとか、これは本当に全国の地下霊場をよく見ていないと設計できない造りなのだ。
境内のほとんどは本堂が占めているのだが、本堂の周りに少しだけ空間があるので、写真で紹介しておく。
本堂の右側にある弘法大師の大仏。
ほかは地蔵菩薩が多い。
本堂の左側はかつてミニ動物園だったようだが、いまは廃虚化していた。
(2021年02月25日訪問)