河原ヶ免の流れ橋の少し下流に沈下橋が見えた。
少し前の記事で沈下橋には3つのパターンがあると書いた。その3つ目として、増水したときには橋に被害が出ることは想定しているものの、リサイクルを前提としていない橋があることを書いた。
この橋はそのパターン。
橋桁がワイヤーなどで結ばれておらず、増水したときには壊れて流失するだろう。
橋脚は貞光川で見た流れ橋と似ていて、アングル鋼4本をボルトで固定した箱形。
もしかして橋脚も流れるタイプの勝手橋か? 腐食もあるだろうから、あまり長期間放置できる素材ではない。基礎があるか確認しなかった。
橋脚上部に丁寧な持送り構造があるけれど、橋桁の重さを受けるにはここまでする必要はない。基礎がないので洗掘で橋脚がぐらつかないように橋桁との接続部分を剛性化しているのかもしれない。
橋の対岸は照葉樹林に見えるけれど、実際は孟宗竹による竹林。
ヤブツバキなどの照葉樹は壁みたいに薄く生えているだけの林縁植生。
橋床はしっかりしていて、歩いてもなんら不安がない。定期的に作り直しているのか。
だとすれば、10年に1回程度の氾濫で橋が壊れても、その都度作り直せばいいという考えなのかもしれない。
対岸から県道方向を見る。
橋上からみた上流の様子。
橋上から見た下流の様子。
(2008年08月03日訪問)