
袙海岸はほとんど人が来ない場所だけど、それでも時々家族連れなどに出くわす。その人たちからも逃れて本当に1人で浜を独占したいのなら、袙海岸の隣りに鵜渡島という無人島がある。
袙海岸は半島の東岸にあるのだがそちらへ行かず、西岸の波打ち際を歩いて半島の突端までゆき、そこから島まで泳いで渡るのだ。対岸までの距離は100mほどで、ほとんどの区間背が立つし、潮流もないので島へ渡るのはさほど難しくない。

鵜渡島には小さな浜が1ヶ所あるだけで、ほぼ全周が磯になっている。磯釣りもできそう。
この磯の生きものをシュノーケリングで見てみる。袙海岸とは500mほどしか離れていないのだが、こちらの磯のほうが魚が多い。
ここでは袙海岸とかぶらない魚を紹介しよう。すべて磯の普通種。

メジナの幼魚だろうか。

イシガキダイの幼魚かな?

イサキの幼魚かな。
磯では幼魚たちがそれぞれ同じ種類の魚が群れを作っている。

ニシンの仲間(?)の群れ。
どうということのない雑魚だけど、きれいだなぁ。
私が生まれ育ったのは群馬県。海なし県に生まれるとこういう風景を知らずに生きていくことになるのだから損をしてきたと思う。

キュウセン♂。
♂のキュウセンはこちらではアオベラとも呼ばれ、スーパーにも並ぶ。大きくなると毒々しいくらい色鮮やかになるので鮮魚売場で異彩を放つ。

キュウセンの♀。
キュウセンは性転換する魚で、生まれたときはすべて♀なのだそうだ。

キヌバリ。

ヨウジウオかな。

クサフグ。

ハオコゼ。
背中のトゲに毒がある魚なので注意が必要。

ハオコゼを上からみたところ。
ハオコゼも食べられるそうだが、鮮魚売場で売っているのはオニオコゼという種類。

スズメダイ。
1匹だけ写ったけれど、群れで泳いでいる。

メジナの成魚。
こちらではグレともいう。

ムラサキカイメン。

ムラサキウニ。

ミズクラゲ。

アオウミウシ。
ウミウシ類ってどうしてこれほど目立つ色彩なんだろう。警戒色だとはいわれているけれど。
形も色も不思議としかいいようがない。

写真はよく見ると思うけれど、「ウシ」という名前に反して意外に小さいのだ。
アメフラシみたいなのを想像していると、初めて見たとき「ちいさッ」ってなる。

シロウミウシ。

マダラウミウシ。

生きものだけでなく、海藻類も見ていて楽しい。

地上に様々な雑草が生えているように、水の中にも多種多様な海藻がある。

これ、刺身のツマとかサラダに乗ってるやつか?

鵜渡島へ向かう途中の干潟にはシオマネキやトビハゼが見られる。
(2007年07月21日訪問)