多々羅川下流は生きものがたくさん見られる田園地帯だが、川が自然のままということは治水の面では氾濫の危険と隣り合わせということでもある。
熊山地区では河川改修が進み、堤防が築かれてはいるがこの看板のように氾濫が前提とした場所もある。
多くの家々は山ぎわの少し高い場所に集まっている。
手前は水田だが、かつてはこんな谷あいの水田の多くが、湿田や沼田だった。
土地改良された現代では想像もできないが、稲刈りのときに小舟で稲穂を運び出すような田んぼだったのだ。
この農家も2階建てなのか?
2階の採光が少なく、中国地方に多い「
こうした2階が狭い民家は、もと寄棟造の草屋根を瓦に葺き替えたときに天井裏を2階にした結果ではないかと私は考えている。
塀は大きな石組みの上に、小さな扁平な石を積み上げた築地塀。
このお屋敷の丘陵を裏側から見たところ。
どんな洪水でもこの家だけはびくともしないだろう。
(2007年10月14日訪問)