きょうは鳴門市に猪垣を捜しに来ている。主に捜索したのは北泊の半島と島田島だ。
島田島は、瀬戸内に浮かぶ有人島だが、2本の道路橋で渡れるので島という感じがない。しかもその橋がまたぐ「鳴門の瀬戸」大きなのようにさえ見える狭い海峡だ。
写真の左側の岸が島田島。
島田島で稲刈りをしている親子に出会った。
8月20日というのに、もう稲刈りである。
この田んぼは島田島の谷あいにあって、かつては湿田だった場所だ。土地改良が進んだとは言えまだ水気が多い。
田んぼを完全に乾かすには落差のある排水路が必要なのだろう。
この田んぼの用水路は素掘りで、田んぼとの落差がほとんどない。
そして稲刈りの時期というのに用水路には水が流れ続けている。用水路というよりは自然の小川に近いものなのだ。
周囲の耕作放棄された田んぼは葦原になってしまっている。
水路をのぞいてみると、小魚が群れていた。
たぶんだけど、メダカじゃないかな。
メダカは水温の高い田んぼで産卵するといい、稲作とともに日本中で繁栄した魚だ。
用排水路との落差が少なければ、流れを遡って田んぼに侵入し繁殖できる。現代の田んぼは排水の関係で水路との落差が大きいため生息できなくなり、絶滅危惧種に指定されてしまっている。
タニシも目立った。
(2009年08月20日訪問)