このあたりではいくつかの農業用水が合流している。
水没したハシゴのような構造物は用水路の立体交差なのだが、2つの用水路に水位差がないため水道橋部分が水没している。
どうしてこんなことになっているのだろう。用排分離で水を混ぜてはいけないとかあるのか?
水道橋の上ではアカミミガメが甲羅干ししていた。
その手前にはリンゴガイの卵。
合流している農業用水のひとつ。
見たところ用水路の壁面は素掘り、または、簡単な木のくいで補強されている程度に見える。一年を通して水が抜けることはないだろう。
こんな水路ってどう見たらいいの? それなりに生態系が成立している自然豊かな場所なのか? それともアカミミガメとリンゴガイくらいしかいない農地の風景なのか?
合流している用水路のひとつに、ちょっと異様な植物が繁殖していた。
オニバスだ。
徳島県では絶滅危惧種I類に指定されている水草である。鳴門市ではいくつかの溜め池で繁殖している場所が知られているが、こんな場所に!!
よくよく見ると結構キモチ悪い植物だな・・・。
オニバスが生えている場所は、公園とか保護区とかではなく、2面コンクリートの用水路だ。
やっぱりこのエリアの用水路って多少は自然度が高いのだろうか・・・。
集落の中にハシゴ半鐘があった。
屋根がぼろぼろに錆びている。
周囲はサツマイモとレンコンの畑。
このあたりにはレンコン畑も多い。
ハシゴ半鐘の近くにはお旅所と思われるものがある。
見回しても神社もないし、やけにそっけないのだけど、お旅所だよね?
少し上流に移動。大谷川は大きく蛇行しながら続いている。川岸に九輪のついたお寺がある印象的な場所。
これは大谷川下流側の水門。1区画だけ背が高く造ってあるのは船を通過させるためではないかと思う。でもここまで大谷川では1槽のボートも見られなかった。
水門の横に小型ユンボが置かれているのはレンコン畑の収穫に使うもの。このあたりはほとんどがレンコン畑だ。
放水路に通じる小松原水門。
水門の背が高いし橋もかさ上げされているので、ここも小型船が通行できるのだろう。
吉野川旧河道の三角州地帯では、海へ出ることなく川から隣りの川へ移動するルートがあり、水位が違う箇所には船が通過できるように
川岸はコンクリの護岸で川面にかぶさるように植物が繁茂している。
大きめの魚がいた。
姿は見えないけれどコイではないかな。
下流に河口堰があるから、ボラとかスズキなどの海の魚はいないだろう。
こちらは大谷川支流の水門。
大谷川が増水したとき、支流側つまり農地へ逆流するのを防ぐための水門なのだろう。
農地側の水は排水機で排出できるようになっている。
いつか三角州地帯の水門や閘門を巡ってみたいな。
(2009年08月23日訪問)