川田川上流の集落、東條にあるお寺、真福寺。
はじめ、入口がわからず行きすぎてしまった。
寺は山仕事の作業道みたいな道を入ったところにある。おそらくもともとは見晴らしのある村の中にあったのが、村人が出て行くときに畑を杉林にしていったため、村が杉林に飲まれつつあるのだ。
本堂は入母屋の妻入り。
その左側に玄関。
さらに左には庫裏がある。
庫裏の電気メーターが回っていたので、いまでも住職がいるのか、あるいは、持ち回りで時々在住しているものと思われる。
ただしこの日は無人だった。
案内板によれば、室町時代ごろにできた寺で、昭和61年に現在の堂宇に改築したようだ。
この辺りには鎌倉時代に小屋平村を中心に種野山荘という荘園があり、このあたりも荘園に含まれていた。かつては木材や林産物を生産する人々がこの山奥に暮らしていたのだ。
(2002年11月10日訪問)