日浦の索道として紹介した人家のすぐ下流あたりにもうひとつ私設の索道がある。場所ははっきりしないのだが、おそらく下図の地点だと思われる。
道ばたにいきなり大きな元柱が立っているのがすごい迫力だ。
地図を見るかぎり対岸の家に歩いて行ける道が見当たらないし、川田川を渡河する橋も見当たらない。想像だが少し上流から大回りして行くしか方法がないのではないか。
索道の場所に車庫などがないのも、ここは荷物を送り出すだけの場所で、家に帰るには別の場所から歩くと思われる。
索道の様子から、対岸にはまだ人が住んでいそう。
家のほうが車道よりも標高が高いので主索は上り勾配になっている。曳索はエンドレスラインで元柱側にプーリーがある。複線往復式索道だ。
搬器の滑車は片側が開放されていて日浦の索道の搬器とほぼ同じ構造。
元柱は立ち木を利用しているようだ。山にあるものを使ってこんな設備を造ってしまう山仕事ってすごい、感動的ですらある。
ちなみにこうした架線を設置するには林業架線作業主任者という国家資格が必要だ。
(2008年10月05日訪問)