穴吹川の対岸に荷物を運ぶための索道だ。
「駅」とでも言うのかな、荷積み場がまだ新しい。川の崖にせり出して作られている。
おそらくだけど、昔から索道があった場所で国道の拡幅工事が行なわれ、その補償でプラットホームを作り直してもらったのではないかという気がする。荷積みがやりやすそうで、個人の索道としてはこれ以上は望めないレベル。
形式は、複線交走式。国道から対岸は下り傾斜になっている。
対岸は雑木が生えて荒れている。建物があるようだが細かい様子はわからない。
対岸は穴吹川の河原のような場所。平坦地が少ない木屋平村だから、河原は貴重な耕作地だったのだろう。
家があったとしても、もう住んでいないんじゃないかな。
推定図はこんな感じ。
徒歩くらいしか通れないような道が対岸にあるようだ。
1/25,000地形図を見ると、かつては対岸の土地へ行くための橋があった模様。もしかしたら国道側の家の畑が対岸にあって、家のようなものは農機具の格納庫なのか。
ただし現状では橋はおろか、地形図にあるような道自体が見当たらない。
木屋平村上流部の集落。
穴吹川は下流の先行谷地域は日照時間の少なそうな狭い渓谷だが、上流部の断層谷地域は空が広く、谷底でも日照時間が長い。茶畑などをしている農家がまだ多く生活している。
美しい日々宇の集落。 ➡ 場所
(2007年06月16日訪問)