
知らない場所を走ってみたいと、ただそれだけの目的で古座川へ来てみた。本来は南紀には見るべき場所が無数にあるのだけど、きょうは目を皿のようにすることもなく、あまり考えず、ぼーっとただ走るだけのつもりだ。
とりあえず古座川を河口からさかのぼり、県道43号線で深い山を越え、那智川から海まで下るという行程で走る。

途中、古座川の河原に降りられそうな場所があったので車をとめた。
古座川というと天然鮎目当ての釣り師が訪れる場所というイメージなので、川の様子でも見てひと休みするつもりなのだ。
でも釣り師はひとりも居ない。このあたりは釣り場じゃないのかな。

高瀬舟が係留されていた。
観光客のための飾りじゃないよね。
たぶん川漁師が使っている実用の舟だと思うんだけど。

舟の中には何も置かれていないけれど、石の重りが残されていた。何に使うんだろう。

河原の石は色とりどりできれい。

この川の対岸には

場所は正確にはわからないが、たぶんこの石垣がそうなのだろう。
社殿はなく、神木があるだけらしいが、その神木も見当たらない。昨年の水害で流されてしまったのか。

対岸の岩山は中々に神々しく、神様が祀られても不思議ではない。

県道側の山も不思議な形をしている。

熊野地方で所々でみかける溶けたような岩。

家並の上にも洞窟みたいなものが見える。

蜂の巣岩などと呼ばれる名所がいくつかあるが、ここは特に名所というのではなく、名もない岩山だと思われる。

この裂け目みたいなのも岩の成分の違いで風食が進んだものなのだろう。
(2012年07月08日訪問)