滝の拝・トントン釣り

気持ち悪いくらいの大量の甌穴。滝では独特の漁法が行われる。

(和歌山県古座川町小川)

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古座川の支流、小川(こがわ)に沿って上流部へ分け入る。

滝の拝(たきのはい)という景勝地に立ち寄った。

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このあたりには民宿が数軒と郵便局があり、小さな町になっている。

釣り人相手の民宿であろう。

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これは製茶工場かな?

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滝の拝は、言ってみれば滝だ。

川底が砂岩の岩盤で、水流が削ってできた落差8mのなめ滝である。

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周囲にはたくさんの甌穴がある。

この穴には民話が伝わる。むかし滝の拝太郎という武士が1,000個の穴を掘ろうとして999個まで掘ったところで滝に転落し、竜宮へ行ったとかなんとか。物語としてやや未完成な感じの民話だ。

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甌穴マニアっているのかな?

私も川で甌穴を見つけるとちょっとウレシイのだけど、これだけあると別の感情が湧き上がってくる。

オドロオドロしい?

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甌穴になにかいる。

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イモリかな。

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滝の拝はかなりの急流だが、垂直に落下する滝ではないので魚が遡上できる。

古座川といえば鮎であるが、鮎もこの滝を登ることができる。ただしかなりの難所なので滝壺には鮎が密集することになる。

その密集した鮎を針で引っ掛ける「トントン釣り」という独特の漁法がこの場所には伝わっている。

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たまたまトントン釣りをしている釣り人がいた。

危ない場所での釣りになるため、これが許されるのは古座川漁協の組合員だけで、ビジターはトントン釣りは禁止されているという。帽子に付けている入漁証で判別しているのかな。

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見ているあいだに釣れていた。

けっこう上手くいくものなのだな。

(2012年07月08日訪問)