
越辺川の「

越生町はかつて渋沢栄一にゆかりの地を訪ねているが、そのとき紹介し損ねたものがある。
それが旧越生酒造跡だ。
この場所に火の見櫓が移築されていて、そこの望楼にロボットがあったな・・・と思ってその写真を撮りに来たのだが、なんだかだいぶ様子が変わっている。

ピンクを中心とした原色の洪水!
これ火の見の写真を撮るどころじゃない! 何が起きた?
でも、あまりにもインパクトがあるので、ちょっと怖じ気づいてしまう・・・。

道の向かいのピンク色の神社で、どう見ても近所のおばちゃんと思われる人たちが井戸端会議をしていたのでこれが何なのかだけでも確認することにした。
するとこれは解体屋さんが集めてきたオブジェのコレクションなのだということが判明。「いつか美術館でつくるのかねぇ」などと近所の人でもどうなってるのかわからないらしかった。

そして「最近色々増えてるみたいだから私たちも見てみようかしら」と、一緒に入ってくれることになった。
あきらかに他所の敷地なのだが、近所の人たちが一緒なので心強い。

収集物の中でも特に力を入れているのが丸形の郵便ポスト。これは富岡製糸場から持ってきたという物件。
記念物として案内板が付いているが、ポストはピンク色に塗り替えられ、案内板の文字もピンク!
とりあえずオーナーがピンク大好きなのは理解した。

最近、B級スポット好きの人々からは「
目当ての火の見櫓はよく見ておこう。

1階部分にはキン肉マン。

2階部分には海物語のマリンちゃん。

望楼にはグレートマジンガーがいる!

その横には鉄人28号。

公園で廃棄する遊具を集めてきたのだろうか。

色々とわけがわからない状況になりつつある。
ホント、おばちゃんたちが一緒じゃなかったらとても入ってゆけない。

敷地の奥にはもうひとつ火の見櫓状のものがある。
火の見櫓転用の温泉の看板、の転用か?
「湯」と書かれた看板の下には実写版のジャイアントロボ。

大量のホーロー看板が貼り付けられたもと酒造会社の建物。
おばちゃんたちが声をかけてくれたけれど留守のようだ。

たぶん解体する建物に付いていた看板を丁寧に外して集めたんだろう。
古いものを壊すのが忍びなくて集めているうちに、止まらなくなったんじゃないかな。

これももとは誰かが作ったアートだったのだろうね。
これこそピンクに塗ってもいいんじゃないかな。

酒造会社時代の煙突。
これも足場を組んでピンクに塗っている最中だった。

途中にスパイダーマンが。
とにかくモノが多すぎて、ひとつひとつ写真を撮っていくのもむずかしい。

県道を挟んで反対側にあるピンク色の神社。
ここも神辺土建の車輌置き場の一角なのだけど、こちらはややコンセプトが統一されている。

ここは主に彫刻家靏田清二コレクションの野外展示場になっている。

これだけのまとまった作品が無料で見られるってかなり太っ腹なのでは。
そしてこの場所で井戸端会議をしていた近所の人たちって・・・。

ガマが狛犬になった神社もあった。
とにかくあまりにも情報量が多くてお腹いっぱいになってしまう。
いまのところ人に見せる気持ちはあるようなので、正式オープンするのが待たれる
(2022年11月02日訪問)