
小剣樋管のすぐ上流側に雑木林がある。
実はここに来た目的は小剣樋管を見るためではなく、この雑木林がお目当てなのだ。

この雑木林は小剣神社という神社の鎮守の森だ。
あれ? でも神社らしきものが見当たらない???
どうやら2019年の水害で神社が無くなってしまったようだ・・・。

実はこの神社には幟織姫大神という機織の女神の石仏があって、近くまで行くことがあったら見てみたいと思ってきた神社だった。
神社は無くなるものじゃないし、そのうち行くことがあるだろう、くらいに思っていたのがいけなかった。まさか神社が無くなるとは。

社殿は水田からは3mくらいの高さ水塚上にあった。石仏もコンクリートの基壇にコンクリートで固定されていた。
水塚はコンクリで固めた石垣積みだったが、その石垣の痕跡すらわからない。それほど凄まじい水害だったのか、それとも水害後に撤去工事したのか。

境内には何も残っておらず、睡蓮鉢とカエルの置物だけが転がっていた。
幟織姫の石仏がどうなったのかは不明。地域で少し聞き込みをしたが行方はわからなかった。
水害後にどこかで保管されていて、神社が復興するときに再び戻るかもしれないし、どこか川底にでも沈んだままになっているのかもしれない。

神社裏の土坡の悪水。

古い地図を見てもこの一帯は水田で近くに人家はない。
こんなに危ない場所にどうして神社を造ったかな。
(2023年04月02日訪問)