あるとき Instagram を見ていたら、小川町の某所という流れ橋を載せている投稿があった。それは私がまだ知らない流れ橋だった。都幾川水系の流れ橋はすべて把握したと思っていたので驚きを隠せなかった。
そしてその場所に行ってみてさらにびっくり。
「こんな場所の流れ橋をどうやって見つけた !?」
車が通るような裏道からさらに引っ込んだ路地の奥にあり、普通に道を走っていて気付くような場所ではないのだ。
しかも言ってはなんだが、兜川・・・穴場すぎるでしょ。
橋の名前は不明。
道が行き止まりでそのまま階段になっている。
階段の横にスロープがある。
スロープ部分は現在は手すりができて通行できないが、かつてはネコ車か自転車を押して通ったのだろう。
ただし橋幅は狭いので、ネコ車はまだしも、自転車で通るのはむずかしい。もっと橋幅が広かった時代もあったのだろうか。
橋台が鉄というのが独特。
橋桁は一枚板。
橋脚は鉄とコンクリートの混構造。
橋脚は強固な構造に見えるが、基礎が洗掘を受けていてやや危うい様子。
コンクリート部分は高さが30cmほどある。鉄の柱の上に後から足して橋を高く改良したのではないかと思う。
橋脚のかさ上げに伴って橋台も下駄を履かせたのだろう。
川の上流の風景。
これまで見てきた流れ橋は川幅の広い場所に多かった。ここは河原がなく両岸の距離も近いので、勝手橋を作るにしても抜水橋になりそうな地形なのだ。
SNS で知らされなかったら探さない場所だ。
とはいえこうして全体を見ると、きのうきょうに町おこしで架橋しましたという感じではない。槻川水系の沈下橋の中では景観として特筆すべき実用の流れ橋だと思う。
橋の対岸は公園になっている。
橋をじっくり見るには公園側に車を駐車するといいだろう。
遊具は滑り台、鉄棒、シーソー、ジャングルジム、ブランコとオーソドックス。
滑り台はタラップ1つに対して折り返して滑る滑降部が2本。
滑り台保存館#083と同形。保存館では#083メーカーを丸山製作所と推定しているが、この台のメーカーは日都産業。
テッキ部分は六角形で狭い。
アーチデッキ型の滑り台って一番ありふれているけれど、ちょっとした差異に着目していくと面白い。噛めば噛むほど味がでてくるという感じ。
シーソーは支点移動可能なタイプで、メーカーは日都産業。
ブランコも日都産業製なので、おそらく他の遊具も同じメーカーだろう。
ゲートボール場にでもなっているのだろう。選手の休憩所のような建物がある。
他に用具倉庫とトイレ。
男子小用はぶっかけ式。大はぼっとん便所。
扉はなぜか開け放たれてあったが、扉の内側に汲み取りの記録が残っている。最後に汲み取ったのは2年まえだった。
(2023年04月02日訪問)
