
玉作成願にあるお寺、玉泉寺。

先ほど見た八幡神社が低地にあったのに対して、この玉泉寺は自然堤防上にある。

門前には石仏が並んでいる。地蔵率が高い。

新しく造った金仏も地蔵菩薩。

本堂は周囲の土地より50cmくらい土盛りした基壇上に建てられている。

庫裏も土盛りした上にある。こうしたものも水塚といえば言えないことはない。でも水塚として記事に紹介するのはもっとわかりやすい物件だけにするつもりだ。
自然堤防上なので元々冠水しにくい場所だが、このわずかな土盛りが床下浸水するかどうかを分けるのかもしれない。

本堂の裏手は墓地になっている。
自然堤防上に墓地を造るのはやはり水没しないところに造りたいという心情があるからだろう。
また、低地の地下水位が高いところに埋葬すると、土葬の時代には棺桶が浮いてくることがあったという話を氾濫原集落で聞いたことがある。

本堂の裏側には霊柩車の格納庫がある。
ただし現在は倉庫に使われていた。

霊柩車は渡廊の下部に置かれている。

座棺タイプだ。

もう関東地方でこうした野道具を使った葬送が行われることはないんだろうな。
(2025年06月19日訪問)